関係代名詞что、кто

この章では関係代名詞чтоとктоを紹介します。
чтоとктоは疑問詞としての役割もありますが、関係代名詞として使われることもあります。

関係代名詞что

чтоの先行詞はтоまたはвсёのことが多いです。
これ以外の先行詞についてもчтоが使われる場合もありますが、文語的表現です。

  • Это как раз то, что мне нужно. 「これはまさに私に必要なことです」
  • Скажи мне всё, что ты знаешь. 「君が知っていることをすべて私に話せ」
  • Это последнее письмо, что я пишу для вас. 「これがあなたに宛てて書く最後の手紙です」

前置詞の後ろに節をもってきたい場合、тоを仮の名詞として使います。
次の例に出てくるвме́стоは「~の代わりに」(instead of)を意味する前置詞で、生格を要求します。
быについてはこの後の章で紹介しようと思いますが、英語の仮定法のような役割をもち、чтобы節はまだ実現されていない仮定の内容を表します。

  • вместо того, что́бы пойти туда́ 「そこに行く代わりに」

格言などではчто節が前に来ることもあります。

  • Что посеешь, то и пожнёшь. 「蒔いた種は刈らねばならぬ」

関係代名詞чтоは節全体を受けることもできます。
次の例文ではчтоがбыть или не бытьという節を指しています。

  • Быть или не быть, вот в чём вопрос. 「生きるか死ぬか、それが問題だ(=生きるか死ぬかの中に問題があるのだ)」

関係代名詞кто

ктоの先行詞はтеまたはвсеのことが多いです。
ктоに続く動詞は三人称単数男性形を用います。
格言などではкто節が前に来ることもあります。

  • Те, кто хочет жить в Японии 「日本で暮らしたい人々」
  • Я хочу жить для тех, кто любит меня. 「私は私を愛してくれる人たちのために生きたい」
  • Здесь есть все, кто принял участие в заседании. 「会議に参加した人は全員ここにいます」
  • Кто не работает, тот не ест. 「働かざる者食うべからず」