格変化─対格

2024年10月27日

対格(вини́тельный паде́ж; accusative)は動詞の目的語になる形で、「〜を」といった意味を表します。

  • Я знаю правду.「私は真実を知っています」
  • Я встре́тил его.「私は彼に会いました」

男性名詞の活動体(生物を表す語)では対格=生格、男性名詞の不活動体(ものを表す語)では対格=主格となります。
形容詞の男性形と複数形についても、活動体では対格=生格、不活動体では対格=主格となります。

  • Я вижу чёрного кота́.「私は黒い猫を見ています」(男性活動体)
  • Я вижу красивый дом.「私は美しい家を見ています」(男性不活動体)
  • Я вижу чёрную соба́ку.「私は黒い犬を見ています」(女性名詞)
  • Я вижу чёрных кото́в.「私は黒い猫たちを見ています」(複数活動体)
  • Я вижу чёрных соба́к.「私は黒い犬たちを見ています」(複数活動体)
  • Я вижу красивые дома́.「私は美しい家々を見ています」(複数不活動体)

дом「家」の複数形はдома́となります。

対格は前置詞とともに用いて移動の方向「〜へ」という意味を表すこともあります。

  • Я иду в школу.「私は学校に行きます」
  • Мы перее́хали в красивый го́род.「私たちは美しい街に引っ越しました」
  • По́езд при́был на станцию.「列車が駅に到着しました」